10月に入りずいぶんと涼しくなってきました。調子にのって10kmくらい走っただけでその後グズグズの日曜日を過ごした某コーチです。皆様良い週末を過ごされたでしょうか。
三島☆金狼はというと、夏の全国大会の後、20周年記念大会、交流会など色々なチームの皆様と試合をさせて頂く機会を頂いており、大変ありがたい日々を過ごさせていただいております。
私は指導者としての経験も浅く、自信が競技ドッジの経験者でもないため、たいした指導はできていないと思います。それでも、気持ちが入らないプレーをする選手はわかります(笑)。本当に勿体無いです、、、適当にやっても上手な子はそれなりにできちゃうのは事実です。ポテンシャルがそもそも高い選手はドッジボールに限らずいます。それはそれで才能があるということなので素晴らしいことです。
ですが、選手たちにとって本当に大事なのは才能の有無じゃなく同じ時間を過ごす仲間と全力でプレーして嬉しいことや、悔しいこと、悲しいことを分かち合えることなんじゃないかな。どれだけひたむきに打ち込めるか。
私は普段どちらかというと技術書ばかり読んでしまうのですが、技術書以外でお気に入りの本に「終末のフール」 伊坂幸太郎著 があります。ここにでてくるキックボクサーの苗場さんの生き方がかっこよすぎです(興味があればぜひご一読下さい、私が誰か知っている方はお声掛けいただければお貸ししますw)。
この本は3年後に地球が滅亡するという状況下での様々な人の過ごし方を描く短編小説集です。先に述べた苗場は、このような状況下でも黙々とジムでトレーニングをします。
そんな苗場さんと、俳優の対談のシーンです
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俳優と、無口で愛想がない苗場さんとのやり取りはあまりに噛み合わず、気の利いた掛け合い喜劇のようで可笑しかった。しゃがんだ姿勢のまま、全部、読んだ。「苗場君ってさ、明日死ぬって言われたらどうする?」俳優は脈絡もなく、そんな質問をした。
「変わりませんよ」苗場さんの答えはそっけなかった。
「変わらないって、どうすんの?」
「ぼくにできるのは、ローキックと左フックしかないですから」
「それって練習の話でしょ? というかさ、明日死ぬのに、そんなことするわけ」可笑しなあ、と俳優は笑ったようだ。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」文字だから想像するほかないけれど、苗場さんの口調は丁寧だったに違いない。「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」(本編220pより)
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格好良くないですか?ここまでキックボクシングに打ち込む姿勢。ここまでを求めはしないですが、ずっとできるわけでもないドッジボールです。練習の一瞬、一球も無駄にしないでうまくなってやるぞ!という気持ちを持ってくれるといいなぁ〜
そんなことを思いつつビールを飲む日曜日の夜です。
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